TMI受験について
概要
東京大学工学系研究科技術経営戦略学専攻の受験体験記です。
この記事の対象
- TMIの入試の情報を得たい人
本編
こんにちはalumiです。
東京大学工学部システム創成学科E&Eコースの4年生です。
情報理工の入試の併願でTMIも出していたのでそれについても情報共有目的で記事を残していきます。
情報理工の勉強に全てを費やしていたので対策については多く語れないですが、実際に試験を受けての感想なので少しでも参考になればと思います。
試験について
試験科目はTOEFL ITP (or TOEFL iBT)、論理的思考力を見るための数理的問題(数学)、小論文の3つと面接です。
筆記で半分程度に絞られてそれを突破した人が面接に進み、その後面接点も加えた総合得点で合否が決まります。面接でも半分落ちます。
数学は工学系共通数学の問題を6問中2問、シス創系オリジナルの論理的思考力を見るための数理的問題を6問中4問を計解きます。
配点は150,200,150,200です。面接配点でかい…。
それぞれについての感想
英語
情報理工の方の記事でも書いたので割愛します。550/677くらいあれば後れをとることはないと思います。
本番は可もなく不可もなくといった出来。
数学
数学の出来が合否結果の分かれ目だと思います。
150分で6問解きますが、単純に25分ずつとは考えない方がいいです。
配点は工学系共通問題2問は50点ずつ、シス創のオリジナル問題4問は25点ずつで異なりますし、難易度も後者の方が簡単です。
工学系共通の問題は「微分方程式」「線形代数」「複素関数」「フーリエ・ラプラス変換」などの分野から6問出題されます。
自分は微分方程式と線形代数あたりを解こうかな〜と思って過去問で対策していました。
シス創オリジナル問題はIQテストのようなものや大学受験のような問題が出ます。割と簡単です。
逆に言えば少なくとも9割程度は取りたい問題です。工学部共通に時間を使いすぎて解ききれない、といった事故を起こさないよう本番は気をつけましょう。
本番は微分方程式と線形代数の2問を選択しました。思ったより難しく、6割程度しか解けていないのに残り60分となってしまったので仕方なくシス創の問題に移りました。
シス創の問題は1,2,5,6を選びました。1は大学受験でありそうな最大最小の問題、2はユークリッドの互除法で連分数展開するだけの問題、5はどこかで見たようなじゃんけんの問題、6は誘導が超丁寧な単位円上の有理点の問題でした。
過去問通り、そこまで難しい問題はなくほぼ完答できたと思います。
小論文
小論文は対策が難しかったです。
200字ともなると書きなれていないとしんどいので、過去問で練習しておいた方がいいです。
よっぽど変なことを書かなければあまり差がつかない問題だと思います。
本番は全体的に100字以下の問題数が多かったり、明らかに書くべき点が整理されていたり、自分の意見を書くだけの問題が2問あったりと、難易度は低かったと思います。
面接
工学部3号館の一室で行われました。噂では教授陣10人がそれぞれ20点ずつ持ち合計点が得点になるとか。
聞かれた内容としては
- 受験番号、氏名、所属
- TMIを志望した理由
- 入ったらやりたい研究内容
- なぜその研究をやりたいのか
- 卒業後の進路設計
- 今やっている研究
- 今の研究室名(僕がシス創だからでしょう)
などです。
特に圧迫された感じはしなかったです。むしろ淡々と進んでいく感じでした。
総括
合格をいただくことができました。(情報理工で希望研究室に合格できたのでTMIは辞退させていただくつもりです)
シス創のオリジナル問題を慌てずに全完できたこと、小論文が簡単だったこと、面接まで進んでしまえば広義内部生なのでそこまで緊張せずにすんだことなど、色々運がよかったのかもしれません。
情報の薄い記事だったとは思いますが、何かの参考になれば幸いです。
追記
開示が帰ってきたので点数だけ載せときます。
全教科ほぼ同じ得点率で全体で6割7分という結果でした。けっこうギリギリで合格したんじゃないかなと思ってます。
TOEFLは553/677なのに、換算得点で得点率が変わっていて謎。
数学もシス創オリジナル問題が満点だったら流石にこんな得点にはならないと思うので、どこかミスっていたんでしょうね。